つくば臨床医学研究開発機構(Tsukuba Clinical Research & Development Organization, T-CReDO)は、筑波大学医学医療系ならびに附属病院が協同し、医学医療系の次世代医療研究開発・教育統合(CREIL)センター、附属病院の臨床研究推進・支援センターおよび未来医工融合研究センターを発展的に統合・再編して、2015年6月1日に設立しました。前機構長の荒川義弘先生のもと、T-CReDO内に、研究開発マネジメント部や監査・信頼性保証室を設置して管理機能を強化し、外部委員を加えた運営協議会等の設置によりガバナンス体制を構築してまいりました。
T-CReDOは、今まで各組織が培ってきた機能や経験を継承し、さらに臨床開発機能を強化して、筑波大学はもとより、筑波研究学園都市を中心とする産官学の研究機関が有する様々な医療関係のシーズを着実に実用化に導くこと、および臨床研究に関わる研究者や専門職の育成を目的として取り組んできました。研究成果の実用化には、出口を見据えた研究開発戦略が必須であり、T-CReDOでは、実用化へのシームレスな支援と共に、知的財産や研究資金の獲得、起業家の育成、研究に関わる人材の育成を含めて包括的に支援をしてきました。
筑波大学は2017年3月日本医療研究開発機構(AMED)の橋渡し研究拠点に採択され、その後、文部科学省から橋渡し研究支援機関として認定され、T-CReDOはこの実用化の動きを加速させています。T-CReDOは、学内外の関係機関と連携を強化し、革新的医薬品・医療機器などを継続的に創出することにより、国民の健康福祉と日本の医療技術産業の発展に貢献し、医療技術に関する国際的研究開発拠点となることを目指します。みなさまのご支援・ご参画を心よりお願い申し上げます。
2024年10月1日
つくば臨床医学研究開発機構 機構長 橋本 幸一