私がナースを続ける理由 第10話
誰の心の中にも、ずっと大切にしたいストーリーがあります。今の自分を支えるストーリーをご紹介します。
成長を支えたのは、幅広い経験と大きなやりがい
大学病院の助産師になって、たくさんのハイリスクな妊婦さんに関わらせていただいています。妊娠と同時に病気が発覚し、出産後は外来で治療を受ける方、先天性の疾患がありNICUで治療を続ける新生児、自らの命を諦めてでも新しい命を守ろうとする母親。多職種連携で支えられている命があり、その一端を助産師も担っています。一方で、ローリスクな妊婦さんを助産師が中心となってサポートしていく院内助産システムが始まり、自然な妊娠経過、自然な出産をサポートさせていただくようになりました。始まった頃は普段医師が判断していることを助産師が判断しなければならず、その責任の重さをひしひしと感じたものです。ハイリスクとローリスク、どちらも経験できていることが助産師としてのやりがいにつながっています。
