<チームを形成(役割分担を実施)する目的>
「ヒトと業務プロセスをマネジメントする力量」を養成できるよう、人材養成エキスパートを養成と同時に、チームへの教育、標準の業務手順の策定など、チーム医療への支援・寄与をチームで行動することで、横断的な課題・問題解決や、教育の浸透化を目的とする。
<チーム(役割分担)によって得られる効果>
- 医療チームの教育プログラムの開発、およびコーチング技能の標準化。
- 医療チームの標準業務手順の共同作成・標準化。
- 相互の切磋琢磨を介する、エキスパート各自の力量向上とエキスパート業務(医療チームのコーチング)の質の向上。
- ヒトおよび業務プロセスの無駄とバラツキを戦略的に管理できるよう、チームリーダーを導く。
<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>
- エキスパートリソースの確保
- 人材養成エキスパート(9人まで)の素養・力量・評価要件を策定する。
- 多職種から候補者を募り、要件に基づき候補者を評価・選定する。
- 選出された候補者を、専任者として病院が任命する。
- エキスパートを教育する
- 専任コーディネーターは、人材養成プログラム(多職種連携型教育19~24)に則り業務エキスパートの教育を調整する。
- エキスパートの標準業務手順を策定する
- エキスパートは、プロセス改善の手順(多職種連携型教育20)に則り医療チームの標準業務手順を策定する。
- エキスパートは、人材養成プログラム(多職種連携型教育19~24)に則り、医療チームのマスター教育プログラムを開発する。
- 多職種・専門チームの業務手順を標準化する
- エキスパートは、本申請で記載する多職種・専門チーム医療の初期実施計画を、医療チームの標準業務手順に照らして評価する。
- エキスパートは、当該チームとの協議を経て初期実施計画を改定する。
- エキスパートは、改定・更新された業務手順案を院内のプロセス管理委員会に提議し、手順を標準化する。
- 多職種・専門チームの教育プログラムを開発する
- エキスパートは、医療チームのマスター教育プログラムに則り、医療チームによるチーム教育プログラム(および視聴覚教材)の開発を支援する。
- 多職種・専門チームを教育する
- エキスパートは、医療チームのマスター教育プログラムを用い、医療チームが選任する教育担当者を教育し育成する。
- エキスパートは、チームの教育担当者によるメンバー教育を調整・支援する。
<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>
チームと職員がエキスパートチームに寄せる信頼の大きさは、エキスパート各自の素養、とりわけ エキスパートの倫理水準(責任を果す、協力する、集中する、変革する、情熱を持つ、方針を守る、成長を促す、良心に従う 等)の高さに依存する。エキスパートとしての成長を左右するエキスパート各自の態度能力は、WEB入力法を介し、チーム医療教育推進室員、同僚エキスパート、エキスパートがトレーニングを提供する医療チーム、および所属するプロセス管理委員会メンバー等(最低10名)による360度評価を定期的に(少なくとも年1回)実施し、フィードバックする。専任コーディネーターは、必要に応じてエキスパートの追加研修を調整・実施する。
<評価指標(事業成果等の分析)>
- エキスパートは、院内のプロセス管理委員会の協力を得て、(評価指標あるいは能動的アンケートを用いて)多職種・専門チームおよび既存の医療チームの成果を、同一指標を用いて評価する。
- 専任コーディネーターは、全チームの評価結果を総合する。
- エキスパートは、評価結果をもとに本申請プログラムの成果を評価する。