<チームを形成(役割分担を実施)する目的>
現在は、医師がDPCを決定しそれを医事課で検証して請求をしているが、職種間で連携した専門チームを作り、より精度の高い請求の実施を図る。
<チーム(役割分担)によって得られる効果>
DPCソフトを導入し、医師主導によるシステム入力から事務主導によるシステム入力に変更することにより医師の負担軽減を図れる。また、別途実施する教育プログラムにより、担当職員の能力開発、職種間連携による多角的な視点開発により、DPC請求の精度向上による診療報酬請求の増収が期待できる。
<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>
- 病院事務職員・診療情報管理士:
- DPC教育プログラムの開発、DPCの変化に関する影響度調査、チーム支援、コーディングに関する検証・検討
- メディカルクラーク:
- 病棟におけるDPC業務の支援
- 医師:
- 診療・診断内容の確認・検討
上記職種で展開されるDPC検証チームにより、DPCに関する標準的な診断及び治療方法、適切なコーディングを行う体制確保、DPC導入の影響評価に関する調査等について審議・検証を行い、必要に応じてその検証結果をフィードバック及びヒアリング等を実施し、DPCに関する情報提供並びに教育指導を実施する。また、医師 にDPCの理解を深めるための適切なコーディングに係る院内講習会等の開催やDPCに関する研修会等へ参加し、スキルアップを図り病院経営への寄与を図る。
<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>
DPC対象病院には院内で標準的な診断及び治療方法の周知を徹底し適切なコーディングを行う体制を確保するため、責任者を定め委員会を設置し、年2回以上の開催が求められている。本検証チームは、この委員会の実働チームとして日常的に活動し、他職種間での連携を図り、適切なコーディングを行う体制を推進するものである。
<評価指標(事業成果等の分析)>
業務の負担軽減及び増収により成果の分析が行える。