<教育プログラムの目的・効果>
期待される効果:医療チームメンバーが業務を介して患者と職員の期待により良く応える。
目的:ISO9001規格下での組織・チームの標準業務をメンバーが遵守する力量を育成する。
- 部局・組織が、誰のために何をする(=業務目的)のかを文書化する。
- 年度毎に、組織が何を達成したいかを合意する。
- 業務目的に沿い、組織は人材を雇用・育成し、手順と環境を整備する。
- 組織は、業務の実行・結果を記録する。
- 組織は、業務をより良く行う上で有益な情報を組織職員に提供する。
- 組織は、組織業務に対する患者・職員の具体的な期待に耳を傾け、応える。
- 組織は、業務の質(患者と職員の期待に応える度合い、無駄とバラツキの度合い)を測定して業務の質を反省する。
- 組織は、具体的な質の低下・悪化(=問題)を認知して解決(改善)する。
- 組織は、自業務(上記1~8)の的確さを評価し、必要に応じて目標と手順を改善し、その結果をプロセス管理委員会に報告する。
- 1~9を繰り返して、業務の質改善を継続する。
<教育プログラムの履修方法及び修了要件>
- 履修方法:専任コーディネーター(チーム医療教育推進室)がオンサイト講習を企画・調整し、ISO推進担当部署(ISO・医療業務支援部)が講習を担当する。講習終了時、担当講師は人材養成エキスパートの理解度を評価しフィードバックする。
- 修了要件:担当講師が事前に設定する理解度基準に達していること。人材養成エキスパートがISO認証団体(BSIジャパン等)の内部監査員養成コース受講を希望する場合、専任コーディネーターは資格取得調整に当たる。
履修期間:改善の手順講習(1.5時間)
<教育プログラムの指導体制>
ISO・医療業務支援部専従部員(あるいは副部長)がオンサイト講習を担当
<教育プログラムの運営に関する特記事項>
医療チームがISO企画を遵守することにより、医療チームはプロセス管理委員会からリソースとインフラの支援を確保でき、業務を介して患者・職員の期待に応えることができる。
<教育プログラムの新規登録者数等の目標人数>
人材養成エキスパート(単年度当たり9人程度)
<評価指標(事業成果等の分析)>
人材養成エキスパート力量の評価指標は、TWI訓練体系自体にはない。人材養成エキスパートの態度能力(責任を果す、協力する、集中する、変革する、情熱を持つ、方針を守る、成長を促す、良心に従う 等)を、無記名WEB入力法を介し、チーム医療教育推進室員、同僚エキスパート、エキスパートがトレーニングを提供する医療チーム、および所属するプロセス管理委員会メンバー等(最低10名)による360度評価を定期的に(少なくとも年1回)実施する。