<教育プログラムの目的・効果>
期待される効果:チームが民主的に運営され、メンバーの人間関係が継続的に改善される。
目的:会議を介し、メンバーの相互作用を高め、アウトプットの質を向上させることができるリーダーを養成する。参加者は、会議を効率的かつ有意義に進めるためのファシリテーションの原理原則を理論的・体感的に学ぶ。
1.効果的なミーティングをするための場づくりのしかた
- ファシリテーターの役割と心構え
ファシリテーターがまずコントロールすべきなのは、メタスキル(自分自身の心のあり様)である。ファシリテーター自身が自己防衛的であったり、心を閉ざしていたりすれば場にネガティブな影響を与えてしまう。ファァシリテーターにふさわしいメタスキルとは何かを考える。 - ミーティングの場づくり ~BOARRRTTモデル~
ミーティングの話合いの内容は、私たちが思った以上に場からの影響を受けている。 参加者どうしの相互作用を高め、意見をまとまりやすくするための環境デザインのポイントを学ぶ。
- タイトコントロールとライトコントロール
ファシリテーターの2種類の関わり方(タイトコントロールとライトコントロール)のメリットとデメリット、そしてそれらを場面によってどのように使い分けていくかを学ぶ。 - 共有~発散~収束~共有
ファシリテーターが押さえておくべき、議論のプロセスを理解する。
学びや気づきを活かし、実際のテーマでファシリテーションを行ってもらう。 ミーティングにおける自分自身の課題をフィードバックを通じて見出す。
<教育プログラムの履修方法及び修了要件>
- 履修方法:チーム医療教育推進室が、ロールプレー主体のオンサイト講習を企画・調整し、(株)アクリート・ワークスが講習を担当する。講習終了時、担当講師は人材養成エキスパートの習熟度を評価しフィードバックする。
- 人材養成エキスパートは、アクリート・ワークスと協力し“会議の進め方”教育プログラムを開発する。
履修期間:1日間
<教育プログラムの指導体制>
守屋文貴氏(アクリート・ワークス)がオンサイト講習を担当
<教育プログラムの運営に関する特記事項>
年間150回以上のワークショップやミーティングに携わる経験豊富な講師を介し、会議運営の基本戦略を会得する。医療チームのミーティングおよび院内の業務会議の生産性向上への寄与が期待できる。
<教育プログラムの新規登録者数等の目標人数>
人材養成エキスパート(単年度当たり9人程度)
<評価指標(事業成果等の分析)>
人材養成エキスパートの態度能力(責任を果す、協力する、集中する、変革する、情熱を持つ、方針を守る、成長を促す、良心に従う 等)を、無記名WEB入力法を介し、チーム医療教育推進室員、同僚エキスパート、エキスパートがトレーニングを提供する医療チーム、および所属するプロセス管理委員会メンバー等(最低10名)による360度評価を定期的に(少なくとも年1回)実施する。